
どのパッケージを使えばいいですか?
BoltzEngine には、複数のサービスが存在し、用途に応じて使用するパッケージが異なります。
各パッケージの概要
主に以下のようなサービスが存在しています。これらは必要に応じてインストールするパッケージが異なります。
サービス | 説明 |
---|---|
BoltzEngine | 製品本体です |
BoltzMessenger | 管理画面、DB、アプリ、APIがセットになった製品です |
HTTP API | REST APIで通知を行うためのサービスです |
CSVコマンド | CSVファイルを使って通知を行うためのコマンドです |
導入のヒント
それぞれのサービスがどういった用途で使えるかを説明します。 どれか1つだけ利用しても構いませんし、複数のサービスを同時に使うこともできます。
任意のメッセージを管理画面から通知したい
任意のメッセージを全体または特定のグループに対して、管理画面から通知したい場合は、BoltzMessenger がお使いいただけます。管理画面では、通知先の選択、予約配信などが行えますし、アプリから利用可能な Messenger 用の API も用意しています。
また、Messenger API を使いやすくしたSDKや、受信専用のアプリもパッケージに含んでいますので、 設定すればすぐに利用可能ですし、ソースコードもお渡ししますのでカスタマイズして頂いても構いません。
BoltzMessenger の詳しい機能は、BoltzMessenger 製品ページを参照ください。
ただし、管理者がメッセージを送ることを目的としているため、特定の1端末へ通知を行うといったことはできません。
CSV ファイルを使ってバッチ処理で通知したい
他システムで何らかの処理を行い、その結果で通知が必要な端末へ通知を行う場合、 CSV ファイルにトークンとメッセージを書き出しておけば、boltz-csv-queue コマンドで ファイルに書かれた内容を使って、まとめて通知を行うことができます。CSV ファイルは、以下を1行に記述し、複数の端末へ通知を行う場合は2行目、3行目と続けます。
- トークン
- 有効期限(秒)
- 通知するメッセージ
- 追加パラメータ、バッジなど(なければ省略可)
以下は記述例です。
139053fd0ea90634699568ef0d9d2983a20b45dc4a4dee8dc8b648caa5a3aa558,1500,メッセージ1
29ed6251c87b1e4f8d0a05b2aab6b850cf4034d24a82d7f555917d229f86a7b38,1500,メッセージ2
37a7e3f3ee9cbd74d194267980e18755ac579d1ea4ee1b206ac7c8533518e902f,300,メッセージ3
CSV を使った送信は、コマンドを実行した時に行われるため、 定期的に実施したい場合はスケジューラなど別のシステムを使った連携が必要です。 また、BoltzEngine には実装されていても、CSV コマンドでは使えないものが存在します。
別システムからAPIを使って通知したい
API インターフェイスとして gRPC や Go の net/rpc が使える場合は、BoltzEngine 本体の機能がそのまま利用できます。これは Engine が持つ全ての機能をサポートしているため、制限はありませんし、リクエストを送った時点ですぐに通知を行うことができます。
ただしAPIを利用する側の実装は、お客様が行なっていただく必要があります。 gRPC と net/rpc の使い方は、BoltzEngine の入力 API の種類はどのようなものがあり、どのような違いがありますかを参照ください。
API を使いたいけど gRPC や net/rpc は難しい
gRPC が対応していない言語から API を実行したい場合など、そういった用途には、REST 形式の HTTP API も用意しています。
これは内部的には Engine 本体の API を実行しており、基本的には全て対応していますが、 リリース直後の機能などは一部未対応の場合もあります。
導入が必要なパッケージ
上記それぞれの場合で、必要なパッケージを説明します。
BoltzMessenger を使う場合
BoltzMessenger には、以下のパッケージをインストールしてください。
- BoltzEngine
- BoltzMessenger Gateway
- BoltzMessenger Admin
- BoltzMessenger Web
CSV コマンドを使う場合
CSV コマンドを使うためには、以下のパッケージをインストールしてください。
- BoltzEngine
- Boltz Tools (Windows 版の場合はデフォルトでインストールされます)
BoltzEngine本体のAPIを使う場合
この場合は BoltzEngine だけあれば利用できます。
BoltzEngine HTTP APIを使う場合
HTTP API を使うためには、以下のパッケージをインストールしてください。
- BoltzEngine
- Boltz Tools (Windows の場合は BoltzEngine HTTP API Proxy)