BoltzEngine 3.x マイグレーションガイド

BoltzEngine 3.x 未満から 3.x 以降へのアップデート方法についてご説明します。

BoltzEngine の再インストール (Linux で RPM からインストールされた場合)

BoltzEngine はこれまでご利用者様ごとにビルドしてご提供しておりましたが、プロダクトキー及びライセンスサーバによる認証に変更となりました。

このため RPM でインストールされた方についてはパッケージ名が変更となりますので、一度アンインストールした上で新しい BoltzEngine を導入していただく必要があります。

 1(RHEL7系での操作例)
 2
 3# systemctl stop boltz-master
 4# systemctl stop boltz-slave
 5# yum list | grep boltz            # => インストールされているパッケージを確認
 6# yum remove boltz-(ご利用者名)
 7# rpm -ivh boltz-engine-(バージョン).rpm
 8
 9(ここで次の「プロダクトキーの設定」を実施してください)
10
11# systemctl start boltz-auth-server
12# systemctl start boltz-slave
13# systemctl start boltz-master

BoltzMessenger をご利用の場合は DB マイグレーションも必要になります。 以下を参考にしてください。

プロダクトキーの設定

BoltzEngine 3.x 以降の起動には、これまでのアンロックキーに代わりましてプロダクトキーが必要です。ご利用者様専用サイトからプロダクトキーをダウンロードできます。

BoltzEngine 3.2.x 以降、プロダクトキーファイルを元にライセンスサーバーとマスターノードが通信を行います。 ファイルが存在しない場合動作しませんので、ご注意ください。

Linux での設定方法

  1. ダウンロードした license ファイルを適切な場所 (例: /etc/boltz/license などに設置する)
  2. /etc/sysconfig/boltz/master(RHEL7系)もしくは/etc/init/boltz-master.conf を開き、license の行に設置した場所を指定する
  3. BoltzEngine Master サービスを再起動する

Windows での設定方法

インストーラーでファイルを指定することができます。

boltz auth-server の追加

認証管理サービスとしてauth-serverという新しいプロセスが増えました。スレーブサービスから接続し、同一の時間内で生成されるキーを管理します。APNs HTTP/2 JWT 認証をお使いになる場合は、インターネット側のIPアドレスが同一のスレーブを同一のauth-serverにすべて収容する必要があります。接続先の設定は以下のパスにあります。

  • /etc/sysconfig/boltz/auth-server (RHEL7系)
  • /etc/init/boltz-auth-server.conf (RHEL6系)

BoltzMessenger の設定変更 (APNs の HTTP/2 への切替)

BoltzMessenger で APNs HTTP/2 トークン認証を使用するには、config.yml の設定変更が必要です。

旧書式

1# legacy APNs
2apns:
3  key: /etc/boltz-messenger/key.pem
4  cert: /etc/boltz-messenger/cert.pem
5  gateway: gateway.push.apple.com:2195
6  feedback: feedback.push.apple.com:2196

新書式

1# APNs HTTP/2
2apns:
3  issuer: xxx
4  keyId: xxx
5  privateKey: /etc/boltz-messenger/key.p8
6  gateway: https://api.push.apple.com/
7  topic: com.example.app.id
項目 設定内容
issuer APNs JWTのIssuer (Develper ProgramのTeam ID)
keyId APNs JWTのキーID
privateKey p8ファイル のパス
gateway APNs のアドレス。デバッグビルドの場合は SANDBOX 環境( https://api.sandbox.push.apple.com/ )を指定する必要がある
topic APNs 送信先トピック (アプリの Bundle Identifier)

なお、認証キーは「アプリへのプッシュ通知の実装」ページにガイド記事「iOSでのプッシュ通知の準備(HTTP/2・トークン認証での接続の場合)」をご用意していますので、こちらを参考に署名キーを発行してください。

BoltzMessenger の設定変更 (FCM の HTTP v1 への切替)

BoltzMessenger で FCM HTTP v1 方式の通信を使用するには、config.yml の設定変更が必要です。

また、GCM は 2019 年 4 月 11 日でサービスが終了しているため、FCM を利用していただかなければなりません。

旧書式

1# FCM-Legacy HTTP
2fcm:
3  key: xxx
4  url: https://fcm.googleapis.com/fcm/send
1# FCM-XMPP
2fcm:
3  key: xxx
4  senderId: xxx
5  url: fcm-xmpp.googleapis.com:5235

新書式

1# FCM HTTP v1
2fcm:
3  serviceAccount: service-account.json
4  url: https://fcm.googleapis.com/v1/
項目 設定内容
serviceAccount service-account.json へのパス
url 初期値のままで問題ありません

なお、ervice-account.json は「アプリへのプッシュ通知の実装」ページにガイド記事「Android でのプッシュ通知の準備」をご用意していますので、こちらを参考に取得してください。

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