
目次
BoltzEngine 3.x マイグレーションガイド
BoltzEngine 3.x 未満から 3.x 以降へのアップデート方法についてご説明します。
BoltzEngine の再インストール (Linux で RPM からインストールされた場合)
BoltzEngine はこれまでご利用者様ごとにビルドしてご提供しておりましたが、プロダクトキー及びライセンスサーバによる認証に変更となりました。
このため RPM でインストールされた方についてはパッケージ名が変更となりますので、一度アンインストールした上で新しい BoltzEngine を導入していただく必要があります。
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BoltzMessenger をご利用の場合は DB マイグレーションも必要になります。 以下を参考にしてください。
プロダクトキーの設定
BoltzEngine 3.x 以降の起動には、これまでのアンロックキーに代わりましてプロダクトキーが必要です。ご利用者様専用サイトからプロダクトキーをダウンロードできます。
BoltzEngine 3.2.x 以降、プロダクトキーファイルを元にライセンスサーバーとマスターノードが通信を行います。 ファイルが存在しない場合動作しませんので、ご注意ください。
- 参考:ライセンスサーバー
Linux での設定方法
- ダウンロードした license ファイルを適切な場所 (例:
/etc/boltz/license
などに設置する) /etc/sysconfig/boltz/master
(RHEL7系)もしくは/etc/init/boltz-master.conf
を開き、license
の行に設置した場所を指定する- BoltzEngine Master サービスを再起動する
Windows での設定方法
インストーラーでファイルを指定することができます。
boltz auth-server の追加
認証管理サービスとしてauth-serverという新しいプロセスが増えました。スレーブサービスから接続し、同一の時間内で生成されるキーを管理します。APNs HTTP/2 JWT 認証をお使いになる場合は、インターネット側のIPアドレスが同一のスレーブを同一のauth-serverにすべて収容する必要があります。接続先の設定は以下のパスにあります。
/etc/sysconfig/boltz/auth-server
(RHEL7系)/etc/init/boltz-auth-server.conf
(RHEL6系)
BoltzMessenger の設定変更 (APNs の HTTP/2 への切替)
BoltzMessenger で APNs HTTP/2 トークン認証を使用するには、config.yml の設定変更が必要です。
旧書式
# legacy APNs
apns:
key: /etc/boltz-messenger/key.pem
cert: /etc/boltz-messenger/cert.pem
gateway: gateway.push.apple.com:2195
feedback: feedback.push.apple.com:2196
新書式
APNs HTTP/2 + 証明書方式
# APNs HTTP/2 + certificated-based auth
apns:
key: /etc/boltz-messenger/key.pem
cert: /etc/boltz-messenger/cert.pem
gateway: https://api.push.apple.com/
topic: com.example.app.id
項目 | 設定内容 |
---|---|
key | APNs 接続用の秘密鍵ファイルパス (パスワードなしのpemファイル) |
cert | APNs 接続用の証明書ファイルパス |
gateway | APNs のアドレス。デバッグビルドの場合は SANDBOX 環境( https://api.sandbox.push.apple.com/ )を指定する必要がある |
topic | APNs 送信先トピック (アプリの Bundle Identifier) |
接続用の秘密鍵/証明書は「アプリへのプッシュ通知の実装」ページにガイド記事「iOSでのプッシュ通知の準備(HTTP/2・証明書認証での接続の場合)」をご用意していますので、こちらを参考に発行してください。
APNs HTTP/2 + トークン方式
# APNs HTTP/2 + token-based auth
apns:
issuer: xxx
keyId: xxx
privateKey: /etc/boltz-messenger/key.p8
gateway: https://api.push.apple.com/
topic: com.example.app.id
項目 | 設定内容 |
---|---|
issuer | APNs JWTのIssuer (Develper ProgramのTeam ID) |
keyId | APNs JWTのキーID |
privateKey | p8ファイル のパス |
gateway | APNs のアドレス。デバッグビルドの場合は SANDBOX 環境( https://api.sandbox.push.apple.com/ )を指定する必要がある |
topic | APNs 送信先トピック (アプリの Bundle Identifier) |
認証キーは「アプリへのプッシュ通知の実装」ページにガイド記事「iOSでのプッシュ通知の準備(HTTP/2・トークン認証での接続の場合)」をご用意していますので、こちらを参考に署名キーを発行してください。
BoltzMessenger の設定変更 (FCM の HTTP v1 への切替)
BoltzMessenger で FCM HTTP v1 方式の通信を使用するには、config.yml の設定変更が必要です。
また、GCM は 2019 年 4 月 11 日でサービスが終了しているため、FCM を利用していただかなければなりません。
旧書式
# FCM-Legacy HTTP
fcm:
key: xxx
url: https://fcm.googleapis.com/fcm/send
# FCM-XMPP
fcm:
key: xxx
senderId: xxx
url: fcm-xmpp.googleapis.com:5235
新書式
# FCM HTTP v1
fcm:
serviceAccount: service-account.json
url: https://fcm.googleapis.com/v1/
項目 | 設定内容 |
---|---|
serviceAccount | service-account.json へのパス |
url | 初期値のままで問題ありません |
なお、ervice-account.json
は「アプリへのプッシュ通知の実装」ページにガイド記事「Android でのプッシュ通知の準備」をご用意していますので、こちらを参考に取得してください。